ヤマダが今までつくったヘアスタイルはこちらから。
特定の名称を明かさない前提で昔の話を蒸し返しますが、ヤマダは一昨年の冬に死にかけたことがあります。
ある日、突然胃の上部あたりに強烈な痛みを感じ、立っているのが困難な状態になりました。ひとまず街のクリニックで診察をしてもらったのですが診断は「急性胃炎」。まぁ、よく聞く症状です。一般的には胃薬を飲んで安静にしていれば快方に向かう病気と言えるかも微妙な症状です。
医師が見立ててくれた診断です。加えて当時のヤマダは普段ほとんど病院にかかったことがないので医師の診断には盲目的に従ってしまうところがありました。
結果的に処方された薬は全く効かず「薬を飲んで安静にしていれば痛みは引く」の言葉を信じて9時間ほど激痛に耐えたものの痛みは強くなる一方。止むを得ず救急病院に駆け込みました。
診断は急性胃炎ではなく、胃と心臓をつないでいる細い血管が破けている「上腸間膜動脈乖離」という症状でした。もう少し処置が遅ければ大出血を起こして命に関わる事態になっていた、とのことでした。
幸い、大事に至ることなく10日ほどの入院で済んだのですが、人生において性善説を採用しているヤマダにとっては色々なことを見直すきっかけとなった出来事でした。
ここでの大きな問題は件の医師がヤマダの病状を把握することが出来ていないのに診断を下してしまったことにあります。要するにわからないのにわかっている振りをしちゃったわけです。
正直に「自分にはわからないので大きな病院に行ってくれ」と言ってくれたらヤマダの苦しみに喘いだ時間はもっと短くて済んだはずです。症状ももう少し軽くで済んでいたかもしれない。
なんでこんな話をしたかというと、この手の話は美容師とゲストの間でもたまに聞くような話だからです。
ここではコミュニケーションの不足によって起こるヘアスタイルの仕上がりの違いではなく、技術的なものです。自分の技術や判断力を自己分析できておらず、出来ないオーダーを受けてしまう美容師さんの話をよく聞くんですね。特にハイブリーチからのヴィヴィットなカラーリングとか縮毛矯正の失敗でトウモロコシの先端のようになってしまったダメージ毛の修正なんかが該当するでしょうか。
特殊な機材と薬剤、豊富な経験を持っていないのに「できんじゃね?」と安請け合いをした結果、取り返しのつかないことになってしまう。そんな事態をゲストに巻き込むくらいだったら初めから「自分にはできないので受けられない」と言えばいいのに。それが根拠のない自信から発せられたプライドだとしたらとても不幸なことです。
ヤマダは自分が責任を負える技術のみお受けしています。中程度のダメージの縮毛矯正までは綺麗に伸ばせます。真っ赤とか真っ青とか真っピンクとかは材料を揃える時間をもらえればできます。ダメージの強い髪の縮毛矯正や黒染めの修正はお断りすることがあります(専門家をご紹介することはできます)。
なんか長く書いてしまいました。きょうは10:00〜13:30に空きがあります。お待ちしております。
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