
昨日のブログで落語を見に行った話をしました。それについてちょっとインスパイアされたことを。
立川談志が作った立川流落語は落語協会に所属していないので東京に4つある寄席(よせ 落語や講談、手品などの大衆芸能を興行する演芸場。浅草演芸ホール、新宿末広亭など)に出演することができません。
寄席に出ることができれば、寄席サイドからある程度の集客をしてもらうことが期待できるはずですが、それができない立川流は自ら会場を押さえ、時には同門の兄弟子や弟弟子と誘い合わせて落語の会を催しているのだそうです。箱は市民ホールや公民館、さらにはお寺や飲食店まで。自分の落語を聞いてもらうために知恵をしぼり、宣伝をし、出番があればどこへだって出かけていく。とても能動的というか「お客を呼ばなくては」「お客さんに来てもらわなくては」という意識が濃厚なんですね。
寄席に出ている噺家さんや芸人さんの意識が希薄と言いたいわけではないけれど、どちらも見たことのある者からしてみると立川流の噺家さんの方が営業や集客に関しては貪欲だなと感じました。落語に入る前の導入トーク「まくら」の中では必ず次の公演の宣伝をするし、渡された宣伝チラシは下北沢の小劇場のチラシかよと思うくらいの厚みがありました。
コレ、けっこう美容師の集客についても同じようなことが言えるなぁと思ったんです。お店や会社がホットペッパービューティーに決して安くはない掲載料を払い、高い家賃を払って良い立地に店舗を構えて集客してくれたお客さんが自分のお客さんになってくれるのと
既存のお客さんをベースに紹介客を増やしたり、SNSの発信で新規客を呼んだりして増やしていったお客さん
お店の移動や独立などがあったとき、果たしてどちらのやり方がより多くのお客さんに来てもらえるでしょうか。
「苦労して呼んだお客さんをぜったいに逃したくない。また来てもらいたい」という泥臭い思いは技術や接遇と並んで、いやそれを超えて不可欠なものなのかもしれません。
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