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先日のおやすみはホワイトデーのお返しを買いに日本橋に行ってきました。日本橋や銀座が30分ほどで行けるのはとても便利です。
せっかく日本橋に行くのだからお返しのお菓子はヤマダが美容師になる前に勤めていたブランドのチョコレートにしようかと思って久々にデパ地下へと降り立ちました。
10年ほど前に内装を全面リニューアルしているのでヤマダが出向していたころの名残はまったくありません。ホワイトデー前日ということもあるのでしょうか。売り場はスーツ姿の男性客が多く見受けられました。
ホワイトデー用にお菓子を買いに来る男性客はあまり品定めに時間をかけず、それでいて見栄を張りたいトコロもあってサクサクと高額な商品がさばけていく。ヤマダが売り場に立っていた15年前はそんな印象がありましたが、それは今もあまり変わっていないようでした。デパ地下にお菓子を買いに来る発想自体が社会的なポジションの高さを表しているのも無関係ではないのかもしれません。
人の波をわたりながら古巣の売り場へとたどり着きます。当然、お店のスタッフさんに知った方はいません。「いらっしゃいませ!」の声に軽く会釈をしつつショーケースをながめます。
うーん、あんまりオレがいたころと変わりばえがしないなー、というのが率直な感想でした。正直欲しいと思わなかったんですね。女性がわくわくしてくれそうな、喜んでくれそうな感じがしなかった。よく言えば良いもの(味は本当においしいんです)を愚直に、わるく言えばずっとおんなじ。それがブランドの方向性だ、というのは在職中に聞いたことがありますし、現在もそれを貫いているのであればそれは「ブレない」とも言えるのかもしれません。
結局ヤマダは近年GODIVAからそのポジションを奪いつつある感の「ピエールマルコリーニ」をミーハー丸出しで買って帰ってきました。包装も素敵だし、何よりフタを開けたときの華やかさが群を抜いていました。
古巣には申し訳なかったけれど、もっと変わっていたり何だかすごくなってたりして欲しかったのだと思います。勝手に。変わらないこともすばらしいけれど、進化を感じたかったっていうのもあったんですよね。15年前にショーケースの中に突っ立っていたでっかい兄ちゃんは美容師になりました。
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